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北芝から熊本へ⑥

2016年 06月04日 12:00 (土)

こんにちは。さゆっぺです。

2016年5月中旬から、熊本の現地で困窮者支援や子ども支援、高齢者支援等をしている団体をネットワーク組織化した「こころをつなぐ よか隊ネット」の事務局サポートで職員を派遣しています。

よか隊ネットの活動理念として、
・最も小さくされた人々に偏った支援を行う
・できないことはあやまる
・震災前から実施されていた参加団体の活動を基本としつつ活動する
この3つを掲げながら、参加団体それぞれがこれまで対象としていた人たち+被災者に向けた活動を展開しているのと、よか隊ネット事務局が主導して、現在もまだ数多くいる車中避難者への調査、巡回相談、自宅避難者が多くいる地域へのサポートなどをおこなっています。

私も5月下旬にかけての10日間ほど、事務局のサポートとして現地入りしていましたが、以下のような点でまだまだ現地は困難な状況が続いていると感じています。

<避難所に行けず車中泊・テント泊を続ける人たち>
避難所に行けない理由も様々で、
・家族に乳幼児や障がいがあったり、認知症高齢者がいて、避難所で過ごせない
・度重なる余震への恐怖感で夜家や建物の中で寝ることができない
なかでも、家は無事だったり、一部損壊だけれども、宅地自体が住めない状況の人などもいて、避難の状況が複雑化していると感じています。

車中泊やテント泊を続ける人たちが公園にいて、その周りには遊びに来た市民がいて、と不思議な光景が広がっている中で、現地では炊き出しの活動がなされていたりもします。
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(キッチンカーを使っての炊き出し風景。)

<震源に近い地域とその周辺での被災格差>
基本熊本市内にある事務所での作業が大半を占めていたのですが、益城町や車中泊者への夜間巡回へも同行する中で出会った方々にいろんなお話を聞かせてもらいました。
その中で出てくるのが「被災格差」という言葉。
これは、3.11以後の東北でも似たようなことも感じたのですが、ライフライン等が整って日常を取り戻したかのような市街地と、被害が大きく、未だに水もでないような地域の差が車でものの15分~20分の距離であり、困難さの質がまったく違っていることです。

避難の状況としても、
・家がつぶれてしまって致し方なく、避難所や自宅のそばで車やテントで生活しているという状況
・家は無事だけども、余震での精神的な不安が大きく車中泊、テント泊をしている

どちらも被災しているには変わりないのですが、被害が大きかった地域のやりきれなさや「なぜ自分のところだけ」という思いや「家があるんだからいいじゃないか」とか、「被災しているのはこちらなのに!」という思いなどが渦巻いているように感じました。

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(自宅脇にテントを張り生活している様子)

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(新築の家が並んでいたところ。地表に亀裂が入っている)

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(被害の大きな益城町島田地区にて。)

これから仮設住宅への移行が進んでくる中で、
生きていく中での困難さ(元々地域の中で孤立していたり、障がいがあったり、高齢夫婦であったり等々)を抱えている人たちに十分な支援がおこなわれていくことが難しいこともあります。
避難所を出ていく力をもたない人が最後まで残されることは東北の経験からしても十分ありえます。

ましてや今回は避難所にいる人たちだけでなく、車中泊をしていたり、自宅避難者と呼ばれる人たちもいます。
また、みなし仮設住宅の数の方が多く、被災した人たちがどこにいるのかぱっと見わからない状態となり、隣に引っ越してきた人が被災者であることもありえます。

3.11以降の東北とまた違った課題が出てくる可能性が高い熊本地震の今後。
現地にいる人たちが、現地の人たちを支えて、コミュニティを再形成していくお手伝いをしていくことは、これまで北芝の中で培われてきたノウハウを伝えていくことにもつながり、また今後起こりうる箕面での災害対応へのノウハウ蓄積につながると感じました。

6月の半ばまで、職員が順番に事務局へのサポートに入っていますので、また随時レポートしていきたいと思います。

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