こちえです。
去年の夏から若者を中心に実施している「なんでもやったるDAY」。
この生活支援の事業をベースにした北芝での若者たちの活動にトヨタ財団から助成金をいただくことになり、この週末、助成金贈呈式に参加してきました。
今回、助成してもらうことになったのは、地域での起業にチャレンジして、若者たちの新たな生き方・働き方を探そうとするプロジェクトです。
贈呈式の会場は東京のハイエットリージェンシー。やったるDAYのいつもの若者たちが、東京のハイソなホテルでトレードマークのカラフルなツナギを着て参加しました。
大阪から意気揚々とツナギを持って行ったものの、ホテルのあまりのセレブ感(に加えて隣の部屋が化粧品かなんかのイベントで
フロアには上品そうなマダムたちが大勢)にビビって、着替えに入ったトイレからなかなか出て来れないメンバーたち(笑)。
各団体から1分くらいのスピーチをする時間があり、北芝のプロジェクトからは、採択された22団体のなかで唯一の10代の代表、よーちゃん。
緊張してたけど、自然体でとっても良いスピーチでした。

壇上にあがったとたん、ツナギを見た会場から笑い声があがったので少ししゃべりやすくなったかも。
財団のスタッフの人も、みんな睡眠不足だったために(前日の深夜に大阪から車で移動したのです)贈呈式の最中に爆睡するという失礼すぎる私たちに、「移動疲れますよね、お疲れ様です」なんて声をかけてくれたり、ツナギでの参加を笑顔で「良いですね!」と声をかけてくれたり、若者たちをおもしろがってくれてることが嬉しかったです。
北芝のプロジェクトのように、確実性よりも「これが実現したらおもしろい」という可能性に機会をくれたトヨタ財団らしい雰囲気の贈呈式でした。
いちおう、こんな写真もね。

贈呈式のあとの懇親会はホテルの最上階での立食パーティ(!)。
「懇親て何?」なんて言ってた若者も、「食べ放題やで」というと「行く!」と、いつもの感じ(笑)
いろんなひとに声をかけられまくりで写真撮影を頼まれることもしばしば。10代でなかなか経験できない貴重な体験になったと思います。
翌日の午後は、荒川区の「企業組合あうん」に視察に行ってきました。
http://www.awn-net.com/
こちらは野宿者支援からスタートして、リサイクルショップと便利屋で20名ほどの雇用を生み出している企業組合。
今回のトヨタ財団の助成を受けたプロジェクトで参考にさせてもらおうと若者達とお邪魔したのでした。
実は以前にも一度お話しをきかせてもらったのですが、聞けば聞くほどおもしろい。
働く人の働き方はそれぞれ、でもみんなで相談しながら給料の支払い方を決めたり、働くひとみんなが経営に参加しているという企業組合の理念は私たちが目指す形に近い気がしました。
支援者の立場にあったひとも、支援される側でいたひとも、仕事をともにするとその壁がなくなり、対等な関係になるという話も聞かせてもらいました。
東大でてたって現場では役に立たないなんてことはザラだし、そういうひとは無理してその作業しなくても得意な仕事をすればいいんだよ、って。
理念がすっと一本みなさんの中に通っていて、共感するものがありました。
北芝の若者が研修に来れたらいいね、なんて話にもなり、今後にもつながりそうです。
冷蔵庫掃除のプロの手際のよさにうっとり。

看板ネコのミャーちゃん。人懐こくってかわいいのなんの。(うちの若者はちょっかいかけすぎて噛まれてましたが笑)

そんなこんなでけっこうハードな東京への旅でしたが、帰りの車中でも元気な若者たち、クイズ大会で盛り上がりました。
出題者が何か題を決めたらヒントひとつだけと「はいorいいえ」で答えられる質問だけで当てるというもの。
(たとえば・・出題者「白いものなーんだ」 回答者「食べられますか?」 出題者「いいえ」 回答者「身につけるものですか?」 出題者「はい」こんなかんじの質問で答えを導き出すのです)
若者たちの珍クイズが続出で爆笑しながらの帰り道でした。
要約すると「家にぜったいないけどあったら便利なもの」の答えは「自販機」、「がんばったら登れるけど登ったら恥ずかしいもの」の答えは「信号機」。
当てられる気がしない(笑)
マイペースな若者たちがとにかくおもしろすぎて、なんだかよくわからないうちに終わった感じがありましたが、いろんなひとに会ってたくさんしゃべって充実した時間になりました。
今度は若者たちと遊びの旅行に行きたいなぁ。