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明日はキタシバ・ラボこどもの貧困研究会Vol.9です!

2014年 04月16日 21:18 (水)

一ヶ月が過ぎるのはとても早いですが、明日は、キタシバ・ラボ「こどもの貧困研究会Vol.9」です。
テーマについて関心のある人たちで集まって、理解を深めていく場です。
参加費:500円(場所代、軽食費として)
場所:NICO plus(箕面市萱野2-11-4 芝樂1F)

前回のリポートです。↓↓↓

2014年3月20日、キタシバ・ラボこどもの貧困研究会Vol.8が開かれました。
今回は、京都市山科青少年活動センターのユースワーカー上原裕介さんをゲストにお招きし、話題提供をいただきました。

上原さんからは、こどもの貧困をめぐる様々な二項対立についてふれられたあと、貧困状態にあるこどもの話、そして地域福祉型の子どもの貧困対策についてお話されました。
子どもの貧困対策として今一番取り組まれているのは、学習支援です。
その学習支援も、学習する場を提供する形と、学習塾などに通えるようにバウチャー(登録された塾などに使えるクーポン券)制を導入する形が出てきています。
これらは、学習とツールを使って貧困状態にある子どもが気軽に来れる居場所を提供するのか、進路選択のための学力をつけるために行うのか、という二つの要素も含まれてきます。
また、教育や心理などの専門職がおこなうことなのか、地域の大人や、大学生がおこなうことなのかといった運営方法についても議論が起こっており、いままさに子どもの貧困をめぐる学習支援の状況は有効な手立てが見えないまま「とりあえず必要だから取り組もう」というレベルで乱立している状況であるといえます。

現在、多くの学習支援事業に関しては、国や地方行政のお金をつかって、実施されています。
そうなると、必ず費用対効果についてを考えなくてはなりません。
こどもがいる生活保護世帯に関わるケースワーカーの中には、この学習支援事業の継続性を考えると、その場に送り出す中学生を選別する状況もあるといいます。
学習意欲があるこどもだけを学習支援の場に行かせるという状況です。
ということは、貧困状態にあり様々な要因により学習意欲を失っているこどもの場合、支援の手が届かないことが起こります。
こどもの貧困状態は、経済的な困窮だけではなく社会的な孤立を生んでいる状態もあり、学習支援という支援方法だけでは、こどもの貧困を解決していく方法にはならないと上原さんのお話を聞きながら、考えさせられました。

京都市山科区のある中学校区では、地域福祉型子どもの貧困対策が始まろうとしています。
生活保護世帯に限らず、中学生全体に対象を拡大し、地域の青少年育成活動の一環に学習支援を位置づけ、それ以外のスポーツ活動やレクリエーション活動、まつりなど幅広い地域の活動にこどもの参加を促して、子どもの育ちを地域で支えていける形を目指しています。

北芝でこれまでつくられてきた、地域の中でどんな子どもたちも支える仕組み。
いますこし、その意識がやや薄れてきている中で、もう一度どんな境遇の子どもたちでも夢を叶えられるような地域にしていくことが必要なのではないかと感じました。(松村)

テーマ : まちづくり
ジャンル : 地域情報

キタシバ・ラボ こどもの貧困研究会Vol.6を開催しました。

2014年 01月22日 18:12 (水)

6回目の開催となった、キタシバ・ラボ こどもの貧困研究会。
前回のリポートは年の瀬の忙しさによってサボタージュ。。今回ははりきってリポートします!

今回も出入り自由な雰囲気でゆるゆると集まった人たちで始めていきました。
今回は「社会的に孤立しているとは?」をテーマに、こどもの貧困を切り込んでいきました。

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まず、「社会的に孤立している」という言葉からイメージされるものを出し合っていきました。
・独居高齢者
・無縁社会
・つながりがもてない
・どこの社会にも属しにくい
・情報が届かない状態
・大多数側に所属できない
・社会的に弱者であることに気づいていない
・支援の対象になることもわからない
・困り感はあるけども、自分を助けてくれるサービスがあることも知らない

では、「社会的に孤立していない」とは?
・あなたのその状況変やで、ここ(支援先)行き!と言ってくれる人がある
・誰かが見てくれている

また、社会的に孤立していることと、個人が「孤独である」と思うことは、イコールではないけども、孤独であることは、孤立に結びつくことはあるという実態が明らかにされました。

それぞれテーマに関する意見や考えを出したあと、テーマについて、こどもに焦点をあてていきました。

義務教育年代のこどもたちに関しては、小・中学校が把握をし、孤立している子どもはいないはず。
しかし、最近メディアを賑わしている「居所不明児童」の存在があるように、誰にも存在を知られていない子どもが、義務教育年代の子どもたちの中にいないわけではありません。
未就学年齢の子どもたちや、中学卒業以降の子どもたちも、誰かが把握しなければならない状態ではありません。
そういった、見えやすい・わかりやすい孤立もあれば、いじめ、虐待、DVなど傍からは見えにくい孤立状態もあります。
そういった「見えにくさ」を生んでいるのが、「家族が孤立している状態」であり、それが子どもを社会的に孤立した状態にさせているのではないかと、話は進んでいきました。

家族と言う小さな社会の閉鎖性に切り込むことは、とても難しい問題です。
貧困の連鎖の連続性は、家族にあるのではないか。

たとえば、そういった家族から「抜け出す」選択肢をとった子どもは、貧困の連鎖からも脱することができています。
ただ、孤立している状態の家族では、自分だけが孤立する状態を回避する傾向があるのではないか、との指摘に頷くものがありました。
これは、学校のクラス社会の中で起こるいじめの構造=自分がいじめられる(孤立する)ことを回避するために、加害者、傍観者の位置になる、という状態と同じです。


「社会的に」という言葉自体が、実はとてもあいまいであり、どの立場から「孤立」を見るのかで状態像が変わってくることも確認されました。
安易に使ってしまう言葉ですが、どの立場で、誰が孤立している状態をみるのか、考えて使わなければならないと感じました。

次回は、貧困状態にあるこどもの事例をもとに、こどもの貧困がどのような状態像であらわれ、どのようなアプローチが必要か考えていく場をもちます。

日時:2014年2月20日(木)18時半~21時
場所:NICO plus(箕面市萱野2-11-4 芝樂2F)
参加費:500円(場所代、軽食費として)
問い合わせ:暮らしづくりネットワーク北芝(担当:松村)072-720-6630

テーマ : まちづくり
ジャンル : 地域情報

キタシバ・ラボ プレラボ「こどもの貧困研究会Vol.4」開催しました。

2013年 11月22日 16:18 (金)



11/21夜、キタシバ・ラボをNICO plusにて開催しました。

今回は、こじんまりとゆるやかに集まった6名で、箕面市におけるこどもの貧困とは?をテーマに話を深めました。

箕面市におけるこどもの貧困問題は、マイノリティ問題でもある。

これは箕面に限ったことではありませんが、今社会で問題視されている「こどもの貧困」は、地域によって他の問題ともつながってくることを確認しました。

なぜ、箕面市においてはこどもの貧困がマイノリティ問題になるのか。
それは、箕面の中では貧困が点在化しているからです。

2006年の総務省データでは、箕面市の平均所得(課税対象所得÷納税義務者数)は、大阪府で1位となる448.4万円(全国18位) となっています。

ある一定以上の所得がある世帯が多くを占める中で、たとえば夫婦+こども2人の世帯所得が250万円前後(この世帯人員数の貧困線が254万円(2004年 国民生活基礎調査より算出)である)で生活している世帯があるとします。
周囲は経済的に余裕があり、こどもに対して習い事や塾といった教育費をかけたり、ケータイ、ゲーム機などの高額なおもちゃを買い与えているとします。
そういった家庭がこどものまわりに多いとしたら…?
こどもの状況が不利にならないために、たとえば食費や教育費をけずって、こどもにケータイやゲーム機を買ったり、安い賃金で長時間働いて、習い事や塾に通わせている、といった状況の家庭があるかもしれません。

まわりがみんな「持っている」状況、「あたりまえ」になっている状況の中から、離脱すること、割り切ることは、なかなか容易ではありません。

こどもだけを見れば、周囲と変わらずに、ケータイやゲーム機を持ち、習い事にも通えている状況かもしれませんが、その後ろにいる親はとても過酷な状況で働いている可能性があります。
そんな子どもたちが置かれる状況は、家に帰っても誰もいない真っ暗な部屋、土日も働いて家に親がいない、帰ってきた親はとても疲れている、食事は出来合いものばかり…といったことになっている可能性も大きいです。

じゃぁ、そういった家庭状況におかれた子どもたちが見せる行動は…?

問題行動を起こしてみたり、学校に行かなくなったり、学習意欲がなくなったり、将来の夢をもてなくなったり…そういったこどもの姿が、学校現場や地域の現場から見えてきます。

マイノリティであるがゆえに、親もこどもも貧困な状態であることを周囲に言い出せないことが、こどもたちの言動に反映されています。


見ただけではわからないのが、箕面のこどもの貧困。

経済的な貧困よりも、心の貧困の割合が大きく占めるであろう箕面のこどもたち。

心の貧困とはどういう状態なのか。また、そのようなこどもたちに対して、学校は、地域は、どのようにこどもたちに、そして家庭に寄り添いながらサポートしていけるのか、次回以降考えていきたいと思います。

次回のこどもの貧困研究会Vol.5は、
日時:12月19日(木)18:30~21:00
場所:NICO plus(箕面市萱野2-11-4 芝樂1F)
参加費:500円(場所/軽食代として)


みなさまのご参加お待ちしています。

(まつむら)

テーマ : まちづくり
ジャンル : 地域情報

11/21はキタシバ・ラボ プレラボ「こどもの貧困研究会Vol.4」です!

2013年 11月19日 17:15 (火)

リポートが遅くなりましたが、キタシバ・ラボ プレラボこどもの貧困研究会Vol.3のもようをお送りします。

ですが!Vol.4もせまっております。

日時:2013年11月21日 18時半~21時
場所:NICO plus(箕面市萱野2-11-4 芝樂1F)
参加費:500円

問い合わせ:072-720-6630(松村)

今回は、箕面市におけるこどもの貧困の定義を考えていきたいと思います。



10月17日、キタシバ・ラボ プレラボ「こどもの貧困研究会Vol.3」を開催しました。

今回は現場でこどもに関わっている近隣小学校、中学校、高校の先生や、北芝でこどもの居場所づくりをしているメンバー、保護者、まちづくりの研究をしている大学院生、ひきこもっていた若者、身近に貧困の問題を感じている人など多様な人たち20人が集いました。
会の途中から今回のゲスト、京都で活動する(特活)山科醍醐こどものひろばの理事長、村井琢哉さんをお迎えし、「こどもの貧困」についての考えを深めました。

「つながれないこどもたち」の中に、貧困な状態にあるこどもがたくさんいるのではないか。
そういった問題提起がなされた今回。

現代社会でははるかに誰かと「つながる」機会や機械が増えているにも関わらず、つながってもつながっても満たされない、人間関係をうまく築けないこともだち。その背景には、幼少期の家庭でのコミュニケーションの浅さ、が見えてきます。
こどもが幼い頃から、家庭が困窮している状態であるということは、働いている親が余裕を持って子育てをする状況ではありません。わが子のことを考えているにもかかわらず、働かなければならない、稼がなければならないという状況は、家庭でこどもに教育的に関わることを否が応でも少なくさせます。また、貧困の連鎖の渦中にある家庭では、そういった教育的な関わりを受けたことがない親であるがゆえに、こどもに対してどう家庭の中で関わっていいかわからなくさせています。

こどもたちは、そんな家庭の状況をどう捉えているか。まず貧困な状態を隠すことで、防衛していきます。
自分を語る言葉が「どうせ」や「自分なんか」といった表現になっていきます。
夢を持っていないのではなく、持てない状況であることを幼い頃から、なんとなく理解し、自ら選択肢の幅を狭めていきます。
その状態に対して、周囲で関わっている親を含めた大人が気づくことがなければ、進路選択を迫られる中学生になるまで、ほっておかれることになります。

そのようなこどもたちが、自身が貧困な状態であるかどうかを自覚することが必要なのではないかといった議論が起こりました。親自身も社会的な貧困な状態であるかどうかに気づくことで行動が変わってくる中で、こどもたち自身も、今自分が置かれている立場を自覚すること。「貧困」に対する正しい知識を持ち、どのような支援があり、自らの将来を考えていいのだと思えることが必要なのではないでしょうか。

箕面市は、所得格差が著しい都市です。中流層以上の家庭が多い中で、貧困な状態であるということを言い出せない家庭が多くあります。いつどこで生活に困る状態になるかわからないこの世の中で、今目の前にいる、となりにいるこどもたちが未来を展望できるようになるように、箕面市でのこどもの貧困の定義を次回は考えて行きたいと思います。(松村)

テーマ : まちづくり
ジャンル : 地域情報

プレラボ「子どもの貧困研究会vol.2」を開催しました。

2013年 09月30日 18:31 (月)

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キタシバ・ラボ プレラボ「子どもの貧困研究会vol.2」を2013年9月19日(木)18時半~開催しました。

近隣中学校、高校の先生や、私立大学の先生、保護者、まちづくりの研究をしている大学院生、ひきこもっていた若者、など多様な人たち14人が集い、カレーライスを食べながら、子どもの貧困に関して語り合いました。
今回は、「子どもの貧困白書」からまずデータで子どもの貧困を見るところから始まりました。様々な角度から子どもの貧困を見ていった中で、「進路」「奨学金」といったテーマが中心になって、集った人たちの各現場で起こっていることが話されました。

私大では、奨学金を借りて入学してくるけども、卒業する見込みがなく、卒業できずにやめていく学生が多くいるとの現状が話されました。昔は夢のようだった奨学金も、いまや借金でしかないという捉え方になっています。

日本ではほぼ貸与の形である奨学金ですが、海外の多くの国では給付の形をとられています。また、高校や高等教育機関(専門学校や大学)も無償である国が多い中、日本や韓国は高い学費を納めなければなりません。

進路の話では、高校に行けないかもしれないと感じている子どもが増えている実感があると中学校の先生が語られました。多くの子どもたちはやりたいことがあったり、「行きたい!」と思っていく高校ですが、貧困な状態の子どもたちは、みんな行くのが当たり前、という価値観の中で、なんとなく高校に行ってやめてしまう状態があるのだといいます。

大阪では、高校の受験制度が変わり、学校も定員割れが続くと統廃合されるという状況に置かれています。公立学校の中では、倍率が数倍になるところもあれば、定員割れするところもあり、二極化が進んでいます。しんどい状況の子どもほど、下位の学校に進まざるを得なくなり、やめていきます。

高い税金を納めても、教育費として返ってこない日本。このままでは経済的格差からますます教育格差が生まれてくることになりかねません。

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「今出会う子らは『スカスカ』な状態で生きてきている」、という高校の先生の言葉が印象に残りました。お金もそんなにない、愛情もそんなにかけてもらっていない、自信もそんなにない…心にたくさんの穴が開いた状態の子どもたちに、学校や地域が一生懸命穴を埋めようとしていることがわかった一方で、その穴が開く状態になっている家庭を支えたり、社会を変えていくことができるのか、次回探っていきたいと感じました。(松)

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21時で終わってからも、小さなグループになってそれぞれ話し込まれていました。

次回は、10月17日(木)18:30~おこないます!
いろんな現場で「子どもの貧困」に関わられている方のご参加お待ちしています!

テーマ : まちづくり
ジャンル : 地域情報